語彙力をつけるために
はじめまして。
難関大学受験LIBERA(リベラ)で国語を担当しております羽場と申します。
最近(というか毎年)この時期の高1・高2生からよく聞く声の一つが
現代文って勉強してもしなくても変わらない気がする
というもの。
(よくもまぁ国語科講師に言えたもんだと思ったりはしません。きっと。多分。)
この手の質問が来るたびに私は毎回丁寧に同じ言葉を繰り返すのですが、
現代文も「適切な指導を受け、適切な方法で、適切な努力を重ねていけば間違いなく伸びる科目」である
現代文を勉強する意義が感じられない人も、勉強しても成績が上がらないように思っている人もいるとは思いますが、それでもやはり適切な学習を積み重ねていけば上がる科目なんですよね。
では、私の考える適切な学習とは何か。
ほんの一端ではありますが、ここから述べていきたいと思います。
現代文で求められる力ーー語彙力・読解技術・前提知識
現代文の読解に必要とされる「読解力」って何でしょう。これを最初に定義しなければ始まりません。だって,これから何を意識して勉強していけば良いのかわからないまま進むことになりますからね。
現代文に必要な「読解力」とは,
以下の総合力だと考えております。
② 読解技術:「読み解く」技術・設問を「解く」技術……
③ 前提知識:文章テーマに関する最低限の知識
現代文の成績を伸ばしていくためには、これらの3つを身につけることを意識して学び、復習や演習を通して定着させていくことが重要です。
そして今の時期、高1・高2生が意識的に取り組むべきものは間違いなく、
①語彙力増強
②文章を丁寧に読む/真摯に向き合う(精読)の訓練
この二つです。
今回は①についてもう少しだけ掘り下げて書いてみようと思っております。
②については、どんな風に向き合っていくのか、ぜひLIBERAで体験してみてください。
語彙力を養うために――辞書を活用する
評論、随筆、小説を問わず、文章に書かれている内容を理解していくためには何といっても語彙力が欠かせません。
そして、強靭な語彙力をつけていくためには普段からの心がけが必要不可欠です。
そう、辞書を引きましょう。
わからない言葉を前後の流れから「推測」するという力は必要ですし、「入試本番では辞書を引けない」というのももっともなのですが、試験中に出合う言葉の意味がわからないという事態に陥らないようにすることを目指したいものですし、そもそも辞書を引いて言葉の意味を知るうちに、推測する力も案外ついてくるものです。
こんな話をすると、
辞書は普段から引いてるよ
そんな声が聞こえてきそうです。
実は以前Twitterでこんなアンケートを取ったことがあります。
ふと気になりまして…。
現代文(問題文/一般の書籍)を読んでいる最中に知らない語句に出会った時、辞書を引きますか?
(WEB上の辞書も含む)— 羽場 雅希 (@k_hmiyabi) May 30, 2018
結果を見る限り、多くの方が辞書を活用していらっしゃるようですね。
普段から辞書を活用しているという皆さんはぜひ、今後も辞書を活用し続けてほしいと思っております。
「たまに引く」「受験勉強/テスト勉強なら…」「ほぼ引かない」に該当する皆さんはぜひこの先まで(リンク先も含めて)読み進めていただければ幸いです。
どんな時に辞書を引くか
私が代表を務めているEducational LoungeというWEBサイトがあるのですが、そちらでも以前このような記事を投稿しました。
辞書にまつわる様々な話はこちらの記事で詳しく書いておりますので、今回はダイジェストでお送りします。
私が考える「辞書を引くべきタイミング」は以下の通りです。
②わからない言葉に出会ったとき
③ふとしたとき
④たほいや
どんな時に辞書を引くか①――知らない言葉/わからない言葉に出会ったとき
①と②は同じじゃないの?と思うかもしれませんが、あえてここでは区別しておきます。
現代文の学習に限らず、日常のあらゆる場面で「この言葉ってどういう意味だ?」と思った時に辞書を引く。知らない言葉に出会ったときはぜひ迷うことなく辞書を引いてみてもらいたいものです。レッツ辞書魔。
②の「わからない言葉に出会ったとき」というのは、最も意識してもらいたいと私が感じているものです。
ここで言う「わからない言葉」とは「見たことはあるけれど、意味を説明しろといわれると難しい」というような言葉のこととします。
たとえば
「なまめかしい」「わびしさ」「情緒」「没入」「景物」「象徴」「内省」「意義」
これらの言葉を「見たことはある」という人は多いでしょうが、その意味は説明できますか?
「説明しろと言われると…」と感じる人も多いのではないでしょうか。
こういう「見たことはあるけれど、意味となると…」という語も辞書で確認していきたいものです。
どんな時に辞書を引くか②――ふとしたとき/たほいや
「わからない語/知らない語」があったとき〝だけ〟ではなく、特に調べたい語がない場合でも辞書を開いてみるのもおすすめです。
ふとした瞬間に辞書の中の適当なページを開いてみる。そしてそこに載っている項目を眺める。紙の辞書が自宅にあるという人はぜひこの方法を試してみてはいかがでしょうか。
最後の「たほいや」というのは辞書を用いた遊びです。ルールについては先ほどリンクを張った記事の中で説明していますので割愛しますが、辞書を用いて遊ぶというのも面白いものです。
有名どころでは人気ユーチューバーの東海オンエアさんが「広辞苑を使ってしりとりしたら何時間で終わるの?」という7時間50分弱ある動画を公開されていましたね。
もちろん「7時間遊ぼう!」というつもりは全くないのですが、ぜひ辞書と親しんでいただきたいなぁと思っております。
最後に宣伝(笑)
難関大学受験LIBERAの高1・高2対象国語総合では現代文古文問わず、語彙と精読に焦点を当てながら受験生として飛躍するための基礎を、段階を踏んで鍛え上げていけるように教材を設計しています。
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