※最後までお読みいただくと、数学Ⅲ導入用の授業動画がご覧いただけます。

なぜ、今すぐに始める必要があるのか?


ひと言で言えば、

大変だから

です。
それが分かっている私立の中高一貫校(進学校)は、早ければ高1時、遅くとも高2生になった段階で数学Ⅲを習い始めています。(いや、もっと早いところも・・・)
しかし、公立の高校や進学意識の低い私立高校などでは早くて高2生の3学期から始まります。
これでは間に合うわけがありません。(言うまでもなく、高3生になってから数学Ⅲを始めましたというのは相当無理があります・・・)

その理由は大きく3つあります。数学Ⅲは、

理由1:覚えるべき公式や解法パターンが数学Ⅱに比べ圧倒的に多い。

理由2:覚えて使いこなすために相当の練習時間が必要

理由3:解法を覚えただけでは入試問題を解くことはできない

15年以上、そして3000人以上教えてきた中で私の結論です。
1つずつ解説していきましょう。
動画でざっくり理解したい方はこちらから↓(注意:すぐに動画が流れます)

理由1:覚えるべき公式や解法パターンが数学Ⅱに比べ圧倒的に多い。

比較対象がないとわかりづらいと思いますので、図を使いながら説明したいと思います。
数学Ⅱには、極限・微分・積分という単元がありますが、これらは数学Ⅲでも登場します。
しかし、決定的に違うのは覚える公式・使用する関数・解法パターンの量です。

それぞれで見ていきましょう!

① 極 限

数学Ⅱで扱う極限は、ほぼ1パターン。正直大したことがありません。
しかし、数学Ⅲでは約10パターン。そうです。10倍の量です。

② 微 分

数学Ⅱでの微分公式は1コ。これも大したことがありません。
しかし、数学Ⅲになると・・・
微分公式が18コ+α。こちらは18倍を超えましたね苦笑
下の図がそのイメージです。

※規則性を見つければ、実はもう少し覚えるものは減らせます!

③ 積 分

数学Ⅱでの積分公式は1コ。やはり大したことはないです。
しかし、数学Ⅲになると・・・
積分公式が16コ+α。そして、解法パターンを8コ以上覚えておかなければなりません。
こちらは図を作る余裕がありませんでした苦笑

 

どうでしょう?すでに多い・・・と思っていただけたらありがたいです。
2倍3倍のレベルの量じゃないんですよね・・・
そして、これも体感ですが8割以上の生徒が習得に苦戦しています。
微分計算は割と何とかできますが、積分はほんとに・・・
まだまだ言い足りないことはありますが、長くなるので次に行きましょうか。

 

理由2:覚えて使いこなすために相当の練習時間が必要

どんなことでもそうですが、練習しないと使いこなせません。
スポーツであれば何度も練習しないと・・・と思っているようですが、勉強も同じです。
理解さえすれば大丈夫と思っている人が多いですが、理解だけでは実行はできません。
では、一体どのくらい練習すればよいのか?というところですが、一応目安をお伝えしておきます。
あくまで、数学Ⅲの極限・微分・積分の計算を使いこなすための練習期間です。

今の実力が・・・
A:偏差値70以上 B:偏差値60~70未満 C:偏差値50~60未満 D:偏差値50未満
の4つの区分で分けます。

極限・微分・積分の計算部分のマスターにかかる時間は
A:1~3か月
B:3か月~4か月
C:6か月~8か月
D:約12か月

と思っていただければと思います。あくまで私の感覚ではありますが、15年以上指導してきた体感です。
ただし、こちらの指導した通りにきちんとやって取り組んでもらえた人は最大半分の期間に短縮可能です。

※マスターするというのは、頭で考えずとも手が勝手に動いている状況です。
普通の数の足し算引き算をするレベルで答えが出せていると同じイメージです。

覚えるものが多いと、その分混乱もしやすく覚えるにも時間がかかるということです。

 

理由3:やり方を覚えただけでは入試問題を解くことはできない

散々ネガティブなことばかり言ってきましたが、実は数学Ⅲにだって良いところはあるんです。
本当ですよ。ウソではありません。

数学Ⅲの良いところ・・・それは・・・

きちんと理解し習得してしまえば、ある程度ワンパターンなところが多いです。
そう、結構単純なんです。ただ、そこに行くまでがしんどいから、数学Ⅲの楽さを分からずして断念する人が多いのです。
言い過ぎかもしれませんが、数学Ⅲなんて筋トレと一緒です笑
やればやっただけ力がつくんですよ。きっちりやれば・・・ですが・・・

実際のところ頭を使って解くとなるのはⅠAⅡBの内容です。
そのため、数学Ⅲのことだけ頑張っていれば入試は何とかなるのかというと・・・残念ながらそうはならないのです・・・
ちょっとこちらの設問を見てもらいましょう。
これは入試界隈では有名な問題なのですが、数学Ⅲの内容はほんの少ししか使いません笑

模範解答はこちらからどうぞ!(準備中)
いつもこんな風に数学Ⅲの内容が少し出ない・・・というわけではないのでご注意ください。
言いたいのは、数学Ⅲもがんばりつつ、ⅠAⅡBも頑張らないといけないわけです。
大変ですよね・・・

ですが、私としてはぜひ理系に進んで数学Ⅲまで学んでほしいです。
現役生のとき、数学の偏差値が45しかなかった私でも練習してなんとかできましたし。
(もちろん自分が頑張ったこともそうなんですが、教えてくれた先生が良かったことが大きかったです。

もちろん理系はが大変です。でもだからこそ幅広く活躍でき、自分のやりたいことができる可能性を上げれます。
納得のできる生き方できる可能性を上げられます。もちろん文系であってもそうかもしれませんが、研究者や医師などといった専門分野に行くには文系では100%無理です。

数学がネックだからという安易な理由で理系をあきらめ、そして将来をあきらめるようなことにはしないで欲しいです。
あなたの能力ならあきらめる必要もないですし、これからどうとでもできます。
(偏差値45だった私でもこんな風にやっていけています)
結局は何で決まるか。それは、行動するかしないか?
それがすべてだと思います。

何度も言いますし、何度でも言います。
数学Ⅲを早く始めましょう。(一緒に)
そして、ⅠAⅡBも並行して数学の力を上げていきましょう!
ご連絡お待ちしております。


※↑こちらのページに行っていただくと、数学Ⅲの導入用の授業動画が見れます。

★数学Ⅲの進度予定★
9月~10月半ば:複素数平面
10月半ば~2学期最後:数列の極限・関数の極限
冬期講習:2学期のおさらい+やや発展的な問題
3学期:微分・積分
高3生のGWまでにひと通り習い終えているだけでなく、標準的な入試問題は解けるように仕上げていきます。